売れる商品写真に仕上げる編集テクニック
これまで、売れる物撮り写真の基本ポイントと撮影テクニックをご紹介しました。第3回では、撮影した写真をさらに魅力的に仕上げる編集テクニックを解説します。編集は写真のクオリティを大きく左右する重要なプロセスです。
1. 明るさとコントラストの調整
商品のディテールを際立たせるためには、明るさとコントラストのバランスが重要です。撮影時に光量が不足している場合、編集ソフトで適度に明るさを上げましょう。ただし、明るすぎると商品の質感が失われるため、自然さを重視します。コントラストを調整することで、商品の輪郭がはっきりし、視認性が向上します。
2. 色味補正でリアル感をアップ
撮影環境や照明の影響で色味が偏ることがあります。ホワイトバランスを調整し、商品の本来の色を忠実に再現しましょう。特に食品やファッションアイテムでは、色味の正確さが購入者の期待に直結します。
3. 背景をクリーンに整える
白背景の商品写真では、背景が黄ばんで見えたり影が残ったりすることがあります。切り抜きツールやブラシ機能を使って、背景を真っ白に整えましょう。特にAmazonなどのECサイトでは、白背景が求められるため、完璧な白さが重要です。
4. 不要物や傷を除去する
商品表面にほこりや小さな傷が映り込むと、クオリティが低下してしまいます。クローンスタンプや修復ブラシを使って、これらのノイズを取り除きましょう。特にクローズアップ撮影では、細部のケアが求められます。
5. トリミングで構図を整える
商品が中央に配置されていない場合や、無駄な余白が多い場合はトリミングで調整します。正方形や縦長など、ECサイトごとに推奨される比率に合わせて構図を整え、視覚的なバランスを取ることが大切です。
次回は、商品ジャンルごとの撮影ポイントについて解説します。お楽しみに！
